2023/02/20

残置物撤去、費用はいくらかかる?
相場や失敗しない業者の選び方について解説

親が亡くなったなどの理由で実家を片付けする際に必要になる、「残置物」の片付け。
または空き家を解体する時などには、室内に残された残置物撤去をしなくてはいけません。

家に残った全ての物を撤去するのはかなり大変なので、自分たちでは行わず、プロの業者にお願いしたいと考える方も多いはずです。
その時に気になってくるのが残置物撤去の「費用相場」ですよね。

残置物撤去の費用は同じ広さの部屋でもかなり幅があり、残置物の仕分けが済んでいなかったり、原状復帰しなくてはいけないのに特殊な清掃が必要なほど汚れている等の場合は、費用が大きく上がる場合があります。

そこで今回の記事では、残置物撤去にかかる費用の相場やそれぞれの業者の使い分け方、どのように撤去費用が決まるのかなどを説明していきます。

「残置物の撤去を行わなくてはいけない」
「できるならなるべく安く残置物を片付けたい」

とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

残置物

そもそも残置物とはどんなもの?

残置物とは読んで字のごとく、前の家主が引越しで置いていってしまったり、持ち主が亡くなってそのままになってしまっている家財道具全般のことを指します。

引越しをする際には、通常では不用になった家具・家電などの「引越しゴミ」は適切な方法で処分をし、こまごまとしたゴミなども分別し排出を行い、何もない状態で引き渡すのが常識です。
ですが時折、不用になった私物をそのまま置いていき連絡が取れなくなる人もいます。

その場合は大家さんが費用を負担し残置物を撤去したり、分譲物件の場合は新たにその部屋を買つ人が処分を行わなくてはいけません。

またそうした夜逃げや無礼な引越しなどで残置物を放置していくケースもあれば、持ち主が亡くなって空き家となり、家の中のものが丸ごと放置されているということもあります。
空き家をリフォームするにしても解体するにしても、こうした残置物は撤去・処分を行わないことには先へ進めないため、費用を支払って業者に頼むことになるでしょう。

残置物は通常のゴミだけでなく、家財道具や家具、布団など大きなものも多く、自治体によって分別・リサイクルの方法も異なるので骨の折れる作業となります。
そのため、業者に残置物撤去を依頼するといくらかかるか心配だという方も多いはずですので、次からは残置物撤去の費用相場を説明していきます。

残置物撤去にかかる費用の相場と目安

残置物の撤去にかかる費用は、ざっくりとですが部屋の大きさから割り出した容量で決めることが多いです。
1m×1m×1mの立方メートルで割り出し、1立方メートルあたり8,000円から15,000円ほどが全国的な相場となります。
しかしこれはあくまで机上の空論で、実際は残された不用品の量や種類、部屋の状態などで大きく変動します。

分別や積み込みにかかる人件費や、階段での作業になった場合のオプション作業費などの追加費用も計算しなくてはいけません。
一般的な一軒家の残置物を丸々撤去する場合には、20~30万円ほどかかる場合が多いでしょう。

残置物

残置物撤去をしてくれる業者は主に3種類!

残置物の撤去や処分にかかる費用は残った荷物の物量や部屋の大きさによっても変わりますが、実は作業を行ってくれる業者の種類によっても差があります。

残置物撤去は、主に

・不用品回収業者
・遺品整理業者
・特殊清掃業者

の3つの業者の中から頼ることになると思います。
部屋の状況によって適した業者も変わってきますので、ここからはそれぞれの業者の特徴や費用相場について説明していきます。

不用品回収業者

不用品回収業者はその名の通り、家庭などで出た家電製品や家具、生活用品などの不用品を回収して処分してくれる業者です。

不用品回収業者に作業を依頼するときには、
・家具・家電それぞれ単品での回収
・トラック載せ放題プランを利用しての回収

のどちらかを利用することになり、それぞれ費用の相場が異なってきます。
基本的には電子レンジだけ、やチェストだけ、など細かなものを単品でお願いするよりも、定額で積み放題できるパッケージプランを利用したほうがお得になります。

もしどうしても粗大ゴミに出すのが間に合わない、自分では運べない…というような状況であれば1点だけの残置物であっても不用品回収業者は勿論使うことができますが、ある程度の量の残置物がある場合にトラック載せ放題・積み放題のプランがある不用品回収業者を利用したほうがお得です。

こんな人に不用品回収業者がオススメ
・撤去したい残置物が大量にある人
・分別から全て行ってほしい人
・引越しなどで期日が迫っている人

遺品整理業者

親族や身内などが亡くなった時、葬儀の後に必要になるのが遺品整理や形見分けです。
近頃は親類も遠方に住んでいることも多く、遺品整理を専門業者に依頼するケースも増えています。

また気持ちの面からも、向き合うのが辛いという親族の代わりに残置物の整理をしてもらうべく依頼することも多いといいます。
中にはオプションで遺品を供養したり、遠方に住んでいる方に形見の郵送を頼める業者もありますので、どんなプランがあるかを確認してみると良いでしょう。

「遺品整理士」の資格を持ったスタッフが在籍している遺品整理業者があれば、気持ちの整理のためのアドバイスや、相続などの相談にも乗ってもらえることもあります。

しかし、残しておいてほしいもののある程度の希望は伝えられるとは言え、業者によってはその作業はかなりスピーディです。

依頼者の立会いがない現場の作業だと、残しておいてほしい大事なものも間違って処分されてしまうこともあります。思い出の品は一度処分してしまうともう取り戻すことはできないので、事前に念入りに確認しておくことをお忘れなく。

こんな人に遺品整理業者がオススメ
・ものの整理だけでなく、気持ちのケアもして欲しい人
・仏壇や人形など、供養が必要な残置物が多い人

特殊清掃業者

あまり考えたくはないですが、親族や身内が孤独死してしまったり、物を溜め込んでいていつの間にかゴミ屋敷になってしまっているケースもあります。
通常の住居より損傷が激しい、消臭や害虫駆除が必要なほどの状態の部屋では、ハウスクリーニングだけでは元の状態に戻すことが難しいため、特殊清掃業者に片付け・清掃を依頼することになるでしょう。

仕分けや搬出に加え、特殊な事情のある部屋の原状復帰まで行ってくれるので、ただ仕分けして運び出すだけの残置物撤去よりは費用が高くなることを理解しておかなくてはいけません。

こんな人に特殊清掃業者がオススメ
・孤独死現場など、部屋の除菌や消臭・害虫駆除が必要な人
・残置物撤去と一緒に部屋の原状復帰もして欲しい人

残置物

残置物撤去の費用が高くなるワケ

あとは運び出すだけ、という状態の家具・家電を運び出すのに比べ、残置物撤去は費用が高くなりがちです。
それは残置物が発生する状況として、物が全て「暮らしていた時そのまま」の状態で持ち主が失踪したり、亡くなってしまうことにあります。
そのため、引っ越しなど予め準備をして迎える不用品処分とは異なり、

・不用品が散乱している
・廃棄処分しなくてはいけない物が多い
・動線が悪く搬出が難しい住環境

であることが多く、その分費用も上がってしまうというわけです。
それぞれを詳しく解説していきましょう。

不用品が散乱している

部屋の持ち主が突然失踪してしまったり、急に亡くなってしまったときには当然、部屋の中の物は使っていた時そのままの状態で放置されることになります。
その分別や運び出しを一から行わなくてはいけなくなるため、業者は作業スタッフの人数を増やしたり、1日の作業時間を長くする必要があります。

作業スタッフの人数や作業時間にかかる人件費として、料金が上がる理由の一つです。

廃棄処分しなくてはいけない物が多い

放置されていた残置物の中に、リサイクル家電が含まれている場合は追加でリサイクル費が必要となります。
テレビ、エアコン、冷蔵庫(冷凍庫)、洗濯機(乾燥機)の4品目は家電リサイクル法の対象製品となり、リサイクル料を支払って適切にリサイクルしなくてはいけません。

リサイクルにかかる金額は家電の品目やサイズによって決まっており、

・テレビ…1320~2970円
・エアコン…990円
・冷蔵庫(冷凍庫)…3740~4730円
・洗濯機(乾燥機)…2530円

となります。

リサイクル家電を処分するにはリサイクル料金を支払う義務があるため、こうした家電も残置物としてそのまま残っている場合は費用が高くなります。

動線が悪く搬出が難しい住環境

その家のある環境が悪いと残置物の運び出しがしづらいことがあり、その場合は追加で費用がかかることがあります。

たとえば

・建物にエレベーターがない→階段料金や人件費が増える
・窓から搬出しなくてはいけない→吊り上げ料金がかかる
・家の前の道が狭く、トラックが停められない→作業時間が延びる

などの状況だと、プラスで費用がかかるケースが多いです。

業者選びは慎重に

上記のケースの当てはまる場合には、残置物撤去にかかる費用が相場より高くなってしまうことがあります。

空き家や実家の残置物撤去をしてもらいたいと考えている方は、まずはどの業者に頼むかを検討し、さらに実際に見積もりに来てもらうことをおすすめします。

しかし残置物の撤去を行う業者の中には、回収したものの不法投棄を行ったり作業の後に高額な費用を追加で請求してくるといった悪徳な業者も少なからず存在します。

そうしたトラブルに巻き込まれないためにも、ここからは残置物撤去の業者を選ぶ際にチェックすべきポイントを紹介していきます。

残置物

残置物撤去業者を選ぶポイント

業者を選ぶ際に気になってくるのはやはりその「料金」と「サービス」の質でしょう。

適切な料金かどうかや、高品質な作業を行ってくれるかは以下のポイントを必ず確認します。

・明確な見積もりを出してくれるか
業者を呼び見積もりをしてもらった際には、必ず書面で見積書を出してもらいましょう。
それすら渋るような撤去業者はまず選ぶべきではありません。

出してもらった見積書も、何にいくら料金がかかっているのかを細かく確認します。
中にはトータルでの料金しか書かれておらず、当日の作業になって見積もりになかったオプションを足してくるところもあるため、この見積の金額以外に追加で料金が発生することはないかどうかを念押ししておく必要があるのです。

・ハウスクリーニングを頼めるか
人が住んでいた空間ですから、多少の汚れは残っているはずです。

賃貸や実家など、まだ次に人が住む場合には部屋をきれいにしておかなくてはいけません。
そうした掃除や、必要であれば消毒作業などを片付けの後に行ってくれる残置物撤去業者もあります。

時間や体力に余裕があれば自分で少しずつ行うことも可能ですが、放置されていた家の汚れは頑固なものもあるでしょう。なかなか汚れが取れなかったり、使う薬剤を間違えてフローリングを色落ちさせたり傷をつけてしまうこともあるかもしれません。

プロだけが扱える器具や薬剤などもありますし、専門業者は汚れのノウハウも知り尽くしていますので、やはりプロに任せたほうが速くて正確です。

残置物撤去を少しでも安くする方法

通常の不用品処分よりも費用が高くなりがちな残置物撤去。
その費用負担を少しでも安くする方法を紹介します。

なるべく自分で残置物を減らしておく

冒頭で、残置物撤去の費用は1立法メートル単位で決まってくるとお話した通り、残置物の量が多ければ多いほどその費用は上がり、残置物が少なければ金額は安くなります。
作業までに期間があり、自分でその家を訪れることができるのであれば、事前に処分できるものは処分しておきます。

例えば明らかなゴミなどは、自治体での回収に合わせて少しずつでも出しておけば費用を抑えることが可能です。

不用品の買取を行う

残置物の中に、まだ市場での価値があり十分に再販が見込めるものがあれば買取が可能な場合もあります。
残置物撤去を頼むより前に買取業者を呼んで見てもらったり、ショップへ持ち込んでみるのもいいですし、残置物の撤去を行う業者がそのまま査定・買取も行えることもあるので頼んでみるといいかもしれません。

自分に合ったサービスをしてくれる業者を選ぶ

不用品の分別や処分に加え、ハウスクリーニングに原状復帰、遺品の供養…。
それぞれを別々の専門業者に頼んでいては、金額も高くなりがちです。
自分に合ったサービスを全て行ってくれる業者があればそこに一括でお願いすれば、手間も一度で済む上料金も結局は安く上がることが多いです。

残置物

まとめ

人が暮らさなくなった部屋に放置された物は、思ってもみない速度で朽ちていき、家も荒れていきます。

そうなってしまうと復旧により多くの費用がかかってしまうため、残置物は早めに撤去するのが賢明です。

一般的には1立方メートルあたりで費用がかかり、撤去にかかる費用の相場は8,000円~15,000円ほど。1部屋に換算すると30,000円から70,000円ほどが目安となりますが、残っている残置物の量やその汚れの程度、またその家のある住居環境の良し悪しで費用は大きく変わってきます。

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