2022/08/17

自分が亡くなったときのことを考えて、「終活」と呼ばれる準備を行う人が増えました。終活では、お墓や葬儀の準備をしておくほか、財産や持ち物を整理しておく必要があります。もし自分の財産や持ち物が整理できていない状態で亡くなれば、残された家族が遺品整理をする際に困るはずです。今回は、遺品整理で困らないための「生前整理」について、手順や重要性を説明します。遺族に迷惑をかけないために、できる準備をしておきましょう。

 

生前整理とは?

亡くなったときに備え、生きている間に自分の財産や持ち物を整理することを「生前整理」と呼びます。生前整理では、もう使わないものを捨てたり人にあげたりすることがメインになります。生前整理とはいわゆる断捨離を行うことです。自分が元気な間は、自分の物をきちんと管理することができるでしょう。しかし、老いてしまうと物を整理する気力や体力がなくなります。もし介護が必要になれば、片付けなどはできなくなってしまうでしょう。物が整理できていない状態で亡くなってしまうのは、自分も落ち着かないし、何よりも家族が困ってしまいます。人生には限りがあります。元気なうちに生前整理をし、不要なものを処分しておくことは重要です。

 

生前整理と遺品整理の違い

生前整理は、生きている間に自分で自分の持ち物を整理することです。これに対し、遺品整理は亡くなってから家族などが故人の持ち物を整理することを言います。どちらも持ち物を整理することには変わりありません。しかし、生前整理は自分で行うもの、遺品整理は家族などの他人が行うものです。生前整理をしておかなければ、遺品整理が必要になってしまいます。他人に迷惑をかけたくないなら、生前整理をきちんとしておかなければなりません。

 

生前整理の手順①「もの」の整理

生前整理は、まず、目に見える物の整理から始めましょう。まず、自分の持ち物を、今使っている物と使っていない物に分けます。使っていない物は処分することを考えます。使っていなくても、手元に置いておきたい思い出の品もあるかもしれません。残しておきたい物は、写真におさめてから処分する方法もあります。自分が使わないものでも、まだ使える物や価値のある物は簡単に捨てない方がいいでしょう。誰かもらってくれる人はいないかを考えてみます。売却できそうなものは、リサイクルショップやフリマアプリなどで売却するのもおすすめです。自分ももう使うことがないもので、誰かに譲っても使えそうにないものについては、捨てることを考えましょう。

 

生前整理の手順②「データ・情報」の整理

生前整理では、データや情報の整理も必要です。スマホやパソコンを持っている場合、自分の撮った写真や作成した文書などのさまざまなデータが本体に残っています。データを削除していなかったためにトラブルになることもあれば、逆に必要なデータが見つからずに遺族が困ることもあります。このほかに、SNSやクラウドなどにアップロードされたデータもあるでしょう。こうしたデータや情報は「デジタル遺品」と呼ばれ、扱いに困ることがあります。たとえば、IDやパスワードがわからなければ、家族であってもデジタル遺品にアクセスできません。生前整理では、不要なデータは削除し、IDやパスワードはエンディングノートに書き残しておくのがおすすめです。

 

生前整理の手順③「財産・相続」の整理

自分が亡くなった後の財産の処分方法についても考えておきましょう。自分が所有している財産は、亡くなった後は相続人のものになります。相続人が複数いる場合には、相続人全員で話し合いをして遺産の分け方を決めなければなりません。特に、相続人同士仲が悪く、トラブルが予想されるケースでは注意が必要です。民法で定められているとおりの相続を希望しない場合には、遺言書を書いて財産の処分方法を指定することができます。自分の財産を誰にどういう形で引き継がせるかを考え、必要であれば遺言書を用意しておきましょう。財産は生前贈与により相続人に引き継がせることもできます。ただし、税金等の問題があるのでよく考えて行う必要があります。

 

遺品整理でお困りならエコピットにお任せください

生前整理や遺品整理の際に、不用品をまとめて処分しなければならないこともあるでしょう。不用品の数が多く、大型の不用品も含まれている場合には、不用品回収サービスに依頼するのがおすすめです。エコピットでは生前整理や遺品整理のお手伝いもしています。まだ使える物や高価な不用品がある場合には、リサイクルや買い取りの要望にも対応しています。プロのアドバイザーが生前整理や遺品整理の悩みにもお答えしますので、お気軽にご相談ください。